SciREX オープンフォーラム 2022

政策科学の新たな挑戦
-第6期科学技術イノベーション基本計画の実効性の確保に向けてー

概要

2021年、日本の科学技術イノベーション政策は、新しいスタートをきりました。
昨年3月に閣議決定された第6期科学技術・イノベーション基本計画では、Society5.0の未来社会像として「持続可能性と強靱性を備え、国⺠の安全と安⼼を確保するとともに、⼀⼈ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」を掲げています。

また、その実現に向けては、自然科学のみならず人文・社会科学も含めた「総合知」による社会変革と、知・人への投資の好循環を起こしていくこととしています。学際研究の推進や若手研究人材の育成については繰り返し議論がなされてきましたが、これまでの成果に加え、今後何に取り組むことが求められているのでしょうか。日本の科学技術力の再生とグローバルな視点も含めた社会課題への貢献に向けて、新たに挑戦すべき課題はどこにあるのでしょうか。

本フォーラムでは、目指す未来社会に対し、科学技術イノベーション政策の科学がどのように貢献できるのか、共に考えていきます。

SciREX事業とは

SciREX事業とは、経済・社会等の状況を多面的な視点から把握・分析した上で、課題対応に向けた有効な政策の立案を行う「エビデンス・ベースド・ポリシー」の実現を目指して、2011年度からスタートした文部科学省の補助事業です。人材育成、研究開発、データ・情報基盤の整備などを行っています。詳しくは下記URLから事業ウェブサイトをご覧ください。
https://scirex.grips.ac.jp/

セッション
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2022年
2月3日(木)
19:00-20:30
東京大学
※同時通訳あり

第1回:第6期科学技術・イノベーション基本計画を支える宇宙技術

第6期科学技術・イノベーション基本計画では、「Society 5.0」のビジョンを達成するために、宇宙技術が重要な役割を果たしていることが記載してあります。特に公共機関と産業界が協力しこの宇宙技術を進歩させることで、宇宙空間とサイバー空間の緊密な統合が可能となります。
地球観測やIoTのための大規模な衛星群など、宇宙分野の新たなトレンドは、気候変動の監視、物理的・デジタル的インフラの回復力の向上といった基本計画の主要項目である日本の海洋領域認識能力の向上といったより具体的な課題を成功させるために不可欠なものとなります。
本セッションでは、基本計画の目標達成に宇宙イノベーションに関する日本政府の最近の政策的取り組みがどう貢献するのか議論します。さらに、最新の改訂版宇宙基本計画(2021年)と「第3期海洋政策基本計画」(2018年)との連携についても掘り下げて取り上げます。

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2022年
2月10日 (木)
20:00-21:30
GRIPS
※同時通訳あり

第2回:バイデン政権の科学技術イノベーション政策 - Science Integrityの視点-

医療高等計画局(ARPA-H)の設立構想や米国国立科学財団(NSF)の拡大など、バイデン政権への交代以降、米国の科学技術イノベーション政策はダイナミックに変わりつつあります。気候変動やパンデミックといったグローバルな課題への対応を主導する一方で、中国の科学技術力の急成長へ対応すべくエマージング・テクノロジーなど機微な技術をどのように管理していくべきか議論されています。
本セッションでは、米国国務省の科学アドバイザーや全米科学振興協会(AAAS)の科学外交センターディレクターを務めた、米国科学アカデミーのVaughan Turekian 政策・国際部門エグゼクティブディレクターをお招きし、現在の米国のSTI政策の概要をご紹介します。特に、エビデンスに基づいた決定や政策の重要性に焦点を置いたScientific Integrityについてタスクフォースがバイデン政権発足以来の議論をまとめた報告書についてお話いただきます。
また、日本での研究公正について政治の場で主導的な立場にある大野敬太郎 内閣府副大臣をお招きし、日米がいかに協働しSTI政策を進めていくことができるのか、今後の展望について議論します。

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2022年
3月7日(月)
18:30-20:00
GRIPS

第3回:持続可能な社会システム実現のための科学技術イノベーション政策をどう設計していくか
〜アフターコロナ時代に向けて〜

コロナ禍や脱炭素といった社会課題の登場は、20世紀までの成長志向の社会からレジリエントで持続可能な社会へと向かう歴史的潮流の変化を示しています。現代の複雑化した社会課題を解決するためには、6期科学技術・イノベーション基本計画で提案されている総合知が必要とされ、自然科学と人文社会科学の知識融合を促すように政策の方向性も変化してきました。このような歴史的潮流の中で、持続可能な社会システムを実現するために必要な科学技術イノベーション政策とは何か?どのように政策をデザインしていくべきか?科学技術に関する歴史認識に基づき、将来の発展を見据えた科学技術・イノベーション政策を明らかにする必要があります。
そこで本セッションでは「科学技術・イノベーション政策の役割とは何か?」の根本的な問いに立ち返った上で、行政官・研究者・産業界それぞれの観点から、歴史的潮流の中での科学技術をどのように認識するか、科学技術イノベーション政策をどのように設計すべきかについて話題提供を行い、その後パネルディスカッションを通じてあるべき政策デザインを明らかにします。

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2022年
3月15日(火)
18:30-20:00
GRIPS

第4回:研究力強化への処方箋を実効性あるものとするために

日本の研究力低下が叫ばれる中、科学技術基本法の改正や第6期科学技術・イノベーション基本計画がスタートしました。研究力強化のために、研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ、10兆円規模の大学ファンドの創設、地域の中核となる大学振興パッケージ策定などの様々な施策が進められています。私たちは、これらの施策によって日本の研究力が向上すると期待して良いのでしょうか、あるいは施策を実効性あるものにするために残された課題があるのでしょうか。
本セッションでは、イノベーションの源泉となる科学技術と研究力に焦点を当て、その政策研究の最前線について紹介するとともに、現在の施策が有効に機能することを阻んでいる課題や見過ごされている課題はないか、政策研究の視点から検討します。

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